テルミンが聴けるCD その4 | やっテルミンものだな・・・

テルミンが聴けるCD その4

以前もチラリ紹介したかもしれませんが、テルミンが聴けるCDとしてはちゃんと取り上げなくてはならない作品という事で。
日本人テルミニストやの雪氏による1stアルバムです。テルミンに携わる以前にはアート、ダンス、パントマイム、歌、などまるでテルミニストになるためと思う程の羨ましい経歴の持ち主で、その全てが今のスタイルに繋がっているのだと勝手に個人的に思います。しかし、テルミン・パフォーマンスはもうほんと世界一だと思います。クララもびっくり。知らないけど。

で、このアルバム。サウンド・プロデュースは業界でも隠れファンが多いという赤城忠治氏。赤城氏とやの雪氏タッグにより独特の雰囲気を生み出しています。そして個人的に圧巻なのが8曲目の「歌劇カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲より」。オーケストラ・パートを多重録音し、合計50トラックものを完璧にまとめてるっす。こりゃヤバイ!他にもテクノビートに合わせた曲や白鳥などクラシックな曲などバリュエーション豊かでテルミンの可能性を広げた一枚。使用しているテルミンもRCAからシリーズ91、WAVEFRONT、はたまた一番有名でお手頃なBIG BRYER(現MOOG)の ETHER WAVEまで色々使っているので、色々なテルミンが一度に聴けてしまうナイスなアルバムですよ。


やの雪 and Aeon 『eyemoon』

eyemoon