やっテルミンものだな・・・ -2ページ目

マトリョミン

マトリョミン


見てください!かわいいでしょう。ロシアの有名な(でもよく知らない)お人形さんマトリョーシカに、なんとテルミンを詰め込んで登場です。マトリョーシカ+テルミン=その名はマトリョミン。んなわけで中から小さなマトリョミンは出てきません。一度テルミンのお仲間さんが持っていましたので、弾かせていただいたのですが、これ侮れません。いい音しますし、演奏もきちんと出来ます。最近はME-02が製造終了しましてME-03にバージョン・アップしたようでして、

マトリョミンのHPの方も充実していて、専用のバッグや防寒外套なんてもものも用意されてます。これまたかわいいんですよ。チューニング機能簡略化、それに伴い内部の回路も一新し安定性も向上、さらには音色機能イヤホン出力も付いたそうな。んー。お値段は約45000円。決して安い買物ではないけど、くすぐられますなー。かわいいですなー。あ、確か買うと小さなマトリョーシカ型オルゴールが付くとか。しかも流れる曲が「モスクワ郊外の夕べ」らしいんですよ。くーー!


【訂正】マトリョーシカ型オルゴール付きに関して、間違った情報を載せてしまいましたー。すみません!

「ME03」とはまた別に「寿」というシリーズで九月頃に発売予定のもので、ボディのベース・カラーが白色のマトリョミンとマトリョーシカ型オルゴール付き、というものだそう。価格はまだ未定。

Mandarin Electron

http://www.mandarinelectron.com/

テルミンが聴けるCD その8

映画『テルミン』 にも出演し、テルミンの演奏を披露、再現してみせたブライアン・ウィルソン。そんなブライアン率いるビーチボーイズのアルバム『スマイル』に収録されている「グッド・バイブレーション」にてテルミンが聴けます。映画でも言ってましたが、バイオリンのような音が欲しいと思った時にテルミンが思いついたそうです。確か。非常にテルミンらしいユニークで印象的なフレーズが聴けます。グッド・バイブレーション。



ビーチ・ボーイズ 『スマイル』

テルミンが聴けるCD その7

カナダ、モントリオール出身のインスト・バンド。1曲20分越えるのは当たり前のこのアルバムの2枚目の1曲目に収録されている「Sleep: They Don't Sleep Anymore On The Beach / Monheim / Broken Windows, Locks」 に、テルミンが登場します。間違いないはずです。間違いないはずですが、確信が持てない。しかし、この「Sleep~」はめっちゃかっこいい曲なので、テルミンで弾いたらかっこいいですよーー!!知ってる方教えて下さい~。

ゴッドスピード・ユー・ブラック・エンペラー!『アンテナズ・トゥ・ヘヴン』

テルミン奏法

テルミンはまだまだ未知な可能性を沢山秘めた楽器でして、人によって演奏スタイルや音、使い道など様々であります。基本はフリー・スタイル。でも、そんなことを言っていてもテルミンを始めたい人には想像つきにくいと思いますので、そんな様々演奏スタイルから今日は自分の知っている2つの演奏スタイルを個人的な解釈ではありますが紹介します。


自分がテルミンを習う前はDVDとかを参考に、バッチ・グー、あるいは釈迦の様な手つきで音階によって指をだしたり引っ込めたりみたいな演奏をしてました。極めると音程が正確にスースースー、そしてメリハリのある演奏がしやすいのではと思います。見た目的にはお上品な感じです。勝手にお釈迦奏法と呼ばせてもらいます。皆はそうは言わないと思います。指奏法と言うのかな?まあ、わかりません。


そして現在自分がやっているのは別な奏法。手の形の基本は銃を持った様にして(持ったこと無いけど)、音によってフリーに広げたり縮めたり、指でなく手をスライドして弾きます。手の形は自分にはその方が楽だっただけなので、それぞれ皆様は楽な形を取ればOKだと思います。で、ダイナミックな表現力のある演奏がしやすいと思います。細かく早いフレーズはなかなか苦戦しますが、練習次第でどうにかきっとなると思います。これはスライド奏法と呼ばせてください。意外とこれはそう呼ばれてます。そして意外と疲れます。


これらの奏法はどちらがいい、悪いではなく、曲や演奏者によって使い分けたりするとよいのではないでしょうか。この他にもまだまだ沢山の奏法もあるでしょうし、これらを参考に自分あったスタイルを発見出来たら最高でございますね。

これでモニタリングも大丈夫。

最近ふと気づいたなかなか役に立った練習方法。


テルミンは他の楽器と一緒に演奏した時に、どうしても音が負けてしまう時があります。あるいはテルミン同士で演奏した時自分の音を見失う事があります。そんな対策、練習法。


テルミン四重奏やテルミン・オーケストラ(テルミン14台)で演奏を何度かしましたが、その際に重要な事が色々あるとは思いますが、とりあえずは自分の音を聴くこと、それと他の音も聴くことです。多分。

通常、四重奏の時もテルミン・オーケストラの時もひとり一台モニター兼スピーカーがあるので、自分の音は頑張れば見失う事はありません。が、ときたま見失う事もありますし、周りの音を聴けなくなるのもしばしば。しかし、ある事をやってから自分の音も周りの音も聴きながら演奏できる様になりました。


それは一体なにかと言うと、家で練習する時にわざとモニター・スピーカーを自分の耳から遠ざけてやるのです。しかも音もそんなに大きい音でなく。すると、小さな音をよく聴く耳が出来、さらには小さな音のコントロールが出来るようになるのです。多分。自分の場合は深夜に練習することが多いため小さな音になり、部屋も形からモニター・スピーカーもベストなポジションに置くことが出来ず、必然にそうなったわけですが、意外とこれを続けていたらよくなったんです。そんなわけでライヴ時に場所柄良いポジションにモニター。スピーカーを置けなくても、おたおたせずに済むようになりました。


しかし、そればかり続けるのもどうか分かりませんので、たまには近くにモニターを置きやるのも必要な気がします。根拠は何もありません。


テルミン練習曲例

テルミンの練習は色々あるけれど、やっぱりやっていて楽しいのは曲ですよねー。

童謡とかメロディもシンプルで覚えているものだし、ゆっくりな曲も多いので練習になると思います。あとはやっぱり好きな曲を例えテルミンでは難しいと思えどもチャレンジし続けるのもよいと思います。


参考までに自分がやっているテルミン練習曲一例。


・ロンドンデリー(イギリス民謡)

・モスクワ郊外の夕べ(ロシア民謡)

・ヴォカリーズ(ラフマニノフ)

・白鳥(サン=サーンス)

・ヘブライの旋律(ヴィエニャフスキ)

・子守唄(ストラヴィンスキー)

など・・・


「ロンドンデリー」「モスクワ郊外の夕べ」「星に願いを」など雰囲気出そうとするとかなり難しい。音程は少し練習すれば弾けると思いますので、あとはそれを音楽にしていくのが大変です。シンプルな楽曲ほど難しいと思いますのでよい練習になります。自分もまだまだ完全に曲が掴めておりません。


「ヴォカリーズ」「子守唄」はテルミン奏者のクララ・ロックモアのCD『アート・オブ・テルミン』 に合わせてやっています。シンプルな曲が上手くいかなくイラついた時などはこれらを合わせてやると、上手くなった気分がしてリフレッシュできます。もちろんこれはあくまでも自分の場合ですので~。


その他、DVD『テルミン演奏のすべて』(映画『テルミン』 のDVD BOXの一部)のクララの演奏も参考にしたりしてます。テルミンはイメージも必要だと思ってますので、映像から入るのも練習になります。手や表情をマネしたりするのもアリだと思います。しかし、クララは本当にとても上手なのでヘコむ場合もありますが、テルミンでもここまで出来るという自信も漲ります。



テルミンのチューニング

縛りの少ない楽器ですが、一応チューニングのやり方がございます。


まずはテルミンとちょうど良い距離に立ちましょう。そしたら右手を自分の胸に置きましょう。右手をそのままに音を出して、左手でピッチ・ノブをくるくると回し音が「ゴゴ・ゴ・・ブリッブリッ・・」と低くて音が切れてしまいそうだけど、消えない程度に合わせましょう。その時少し遊びを残して、軽く上体を仰け反らせた時にもまだ音が残る位にしましょう。


これでチューニング完了です。出来たら曲ごとにいちいちやりましょう。突然何の前触れもなく距離が変わる事もありますので~。

テルミン博士って?

チューニングの前にテルミン博士についてもう少し


物理学者であり、チェロの名手でもあったというテルミン博士だからこそテルミンという楽器は生まれたのでしょう。そんなわけでテルミン博士にも少しピックアップしたいと思います。


1896年、レフ・セルゲイヴィッチ・テルミンは生まれました。あ、ロシア人です。幼少の頃から音楽と科学の融合を夢見ていたそうです。なんちゅう子供でしょうか。

1920年に電子のなんだかの実験中に発生しノイズをヒントにテルミンのアイディアがふつふつと湧き出たようです。

で、1921年に全ロシア電子技術会議にて発表し噂はたちまち広がり、かのレーニンも駆けつけ、演奏まで試みたという話です。そしてロシアからニューヨークに活動の拠点を変え、コンサート、会社設立など幅広く活動を行う間、アインシュタインは訪ねてくるし、チャップリンはテルミンを注文するなど、えらいことになってきます。

世間的に賞賛され認められたテルミン博士ですが、その後謎の失踪をします。死んだという説も流れましたが、実はロシアに戻った(連れてかれた)テルミンはシベリアにて8年間の強制労働、皮肉にもその技術を買われ軍事開発に従事などしていた様です。光の後に闇です。およそ半世紀闇の人生を送ったテルミンは再び光へ。

1991年アメリカに再び訪れたテルミンは再評価を受けます。そしてそんな波乱の人生を送ったテルミン博士を描いたドキュメント映画『テルミン』の完成とほぼ同時にテルミン博士は亡くなられます。1993年11月の事でした。


そんなテルミン博士のおかげでテルミンという楽器に出会えたわけです。当たり前ですが。

ありがとう!テルミン博士!!ビバ!!


参考資料:映画DVD『THEREMIN』ブックレットより。ほとんど抜粋状態。


『テルミン ディレクターズ・エディション』

テルミンとは・・・?

よく考えてみたらテルミンについての説明をしていない事に気づきましたので、知っている限り説明したいと思います。


まずは、1920年ロシアの物理学者レフ・セルギヴィッチ・テルミンによって発明された世界最古の電子楽器。見ての通り楽器名は発明者のテルミンの名からとったもの。テルミンという名前でよかったと思う。しっくりくる。で、一体全体どうやって演奏するのか?


テルミンにはヴォリューム(音量)アンテナピッチ(音程)アンテナ2本のアンテナが付いてます。物によっては1本で、その場合ピッチ・アンテナのみとなります。1本のテルミンは2本のものに比べ演奏表現は狭まります。しかし、おそらくテルミンという楽器で思い浮かぶのは1本アンテナの方が一般的は多いかもしれません。しかし、最近は2本アンテナのものも安価で手に入る事が出来ますので、是非これからチャレンジする方は2本アンテナのテルミンをオススメします。


話がそれました。演奏方法ですが、アンテナから電磁波が出てますので、2本の手を使いそれぞれのアンテナの電磁派をコントロールするということなんです。どうやって電磁場をコントロールするのかというと、空中に手をかざして、フリフリ手を振って演奏します。ピッチ・アンテナは近づくとピッチが上がっていき、離すと下がります。ヴォリューム・アンテナは近づくとヴォリュームが下がっていき、離すと上がります。これを組み合わせることにより、音を切ったり、細かく揺らす事によってビブラートをかけたりして、豊かな演奏表現が出来るんです。そんなわけでテルミン、アンテナ自体には触れません。距離を操る感じです。音を聴きながら、そして感覚も大切に演奏します。おそらく唯一”触れずに演奏できる楽器”なのです。多分。


で、次回はチューニングについて書こうかなと思います。テルミンにもチューニングがあるんです。


とりあえずはこんなところでしょうか。そのうち挿絵でも入れたいですねー。活字だけだとわかりにくいかもしれないですからねー。




テルミンが聴けるDVD その1

作中のBGMすべてをテルミンのみで表現したというTV放送第22話「怒髪衝天」を収録したサムライチャンプルー巻之拾壱。ほんとにこれ全部テルミンでやったの!?と驚く出来栄えだそう。

サムライチャンプルー 巻之拾壱



サムライチャンプルー公式ホームページ